2012年04月21日

VAIO VGN-FE30B CPU交換 Celeron M -> Core 2 Duo

実家にあるVAIO VGN-FE30BのCPU交換を実施した。
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/FE1/spec_retail.html
2006年6月購入のXP機で Celeron M 420 1.6GHz/512MB/80GB@5400rpm。
メモリは512MB増設して1GBにしていたが、いかんせんシングルコアなので動きが遅い。
試しにUstreamとニコニコ生放送を見てみたがストリーミング放送がカックカクである。
2GBメモリと200GB@7200rpmHDDを入手したので交換してリカバリしてみたが、
劇的な変化はなく、問題の根本はCPUの力不足のようである
分解手順等、大いに参考にさせていただいたのはこちらのブログ。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~matukawa/nonsense/2011/2011080300.htm

■CPU選択
デュアルコアCPUを選択するのは当然として、検討項目は以下の3つ。
FSBは533MHz or 667MHz?、Core Duo or Core 2 Duo?、TDPは大丈夫か?
動かなかった時のために予算は3000円程度と決めた。

FEの4世代目ではCore 2 Duo T7400 2.16GHz が選択できるようになっている。
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/FE4/spec_ownermade.html
チップセットはカスタマイズで外部GPUを選択するかによって変わるが、
Mobile Intel 945PM Express か Mobile Intel 945GM Express である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%AB_%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88
Wikipedia によればハードウェア的にはFSB 533MHzも667MHzも対応しているようである。
最新の機種のBIOSを焼けば667MHzでも問題なく動作するのではないかと判断した。

元々のCPUと、交換候補のCPUの最高スペックのTDPは下記のとおりだった。
Celeron M 420 1.6GHz/533MHz Socket M TDP:27W
Core Duo T2300 2.33GHz/667MHz Socket M TDP:31W
Core 2 Duo T7600 2.33GHz/667MHz Socket M TDP:34W
分解してみると分かるが、ヒートパイプがかなり大きくフィンの容量も大きい。
そもそも Celeron M 420 はSpeedstepテクノロジが無いため、常時1.6GHzで稼働している。
スーパーPIでCPU使用率を100%に張り付かせてもCPU温度は55度を絶対に上回らなかった。
TDPに関しては Core 2 Duo でも問題ないのではないか、と勝手に判断した。
DSC00019-VGA.JPG

Yahoo!オークションで Core 2 Duo を物色したところ、相場は
T7200 2GHz が 3500円〜4000円
T5600 1.83GHz が 2500円〜3000円
と2GHzを境に急に相場が上がる様子。やはり2GHzという壁は高いのか。
T5600 1.83GHz を 2800円で即決落札した。

■実施作業
左が届いた Core 2 Duo で右が Celeron M。冷却部分がわずかに大きい気がする。
Celeron_C2D.JPG

分解手順は上に挙げたブログを参照いただくとして、
CPUファンとついでにIntel GMAを覆っている冷却部品を取り払ったところ。
左上がCPU、真ん中のサーマルシートが乗っているのがMobile Intel 945GM Express、
右上の空きはNVIDIAの外付けGPU用のパターン、右下がサウスブリッジのICH7M。
DSC00020-VGA.jpg

CPUグリスはPCデポで売っていたAS-05という高くも安くもないものを使った。
注射器スタイルで出しやすいし柔らかいので押しつぶすのも容易だった。
CPUグリス初購入だったが、悪くない買い物だったと思う。
http://www.ainex.jp/products/as-05.htm

■BIOS
VGN-FE30B FE1世代目は R0133J3 というバージョンが最新である。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/SP-011015-22.html
VGN-FE52B/H 等のFE3世代目用に R0200J3 というバージョンが公開されていた。
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/SP-011015-28.html
FE2世代目以降、Core 2 Duo が選択できるようになっているので、
R0200J3 を手動で焼くことにした。

■交換後
交換後Windowsを起動させると、新しいデバイスのインストールが始まり、
Core 2 Duo を認識させるために再起動が必要になった。
再起動前は1コアのみが認識されていた。
Reboot.PNG

Celeron M CPU-Z
CPU-ZCeleron.PNG

Core 2 Duo CPU-Z
CPU-ZC2D.PNG

タスクマネージャもめでたく2コアである。
C2D-2Core.PNG

■所感
まったく別のPCに生まれ変わった。
何かをしながら別の何かをしても、CPU使用率が100%に張り付くことがない。
Ustreamもニコニコ生放送のコメント付きも普通に視聴することができるようになった。
クロックは1.83GHzで動くことは少なく、ストリーミングでは1.4GHzか1.6GHz付近。
CPU温度もCeleron Mと大差なく、50度付近をウロウロしている。
なんとなく環境を一新したかったのでリカバリ領域を除いた約180GB全てをCドライブでリカバリし、
親が使っていたデスクトップにある大量のファイルはコピーして環境移行とした。

■その他
VAIO Updateで次の現象が確認できる。
・BIOSをR0200J3にすることによって、VGN-FE30Bの最新BIOS R0133J3ではないと判定され
 「新しいBIOS R0133J3 があります」といった状態になるが無視しておけば問題ない。
 R0133J3でCore 2 Duoが動くかは怖いので試していない。

※追記 2013/2/2(土)
・"VAIO Update"そのもののバージョンアップがあったため、アップデートしようとしたが、「R0133J3」と「SonicStageCPアップデートプログラム」が候補にあったためか、アップデートできなかった。
・Core 2 Duoを載せたままBIOSをR0133J3に焼き直したところ、起動できなくなる状態になることを確認。電源は入りNumlockなどのLEDは点灯するが、VAIOロゴなど全く表示されず、BIOS Setup画面にも入れない。
・対処:元々載っていたCeleronに載せ替えてWindowsを起動、「VAIO Update」を最新のものにアップデート。その後「SonicStageCP」のアップデートを実施。終わったらBIOSをR0200J3に焼き直し、Core 2 Duoに載せ替えて起動。
・先述の「新しいBIOS R0133J3 があります」といった状態になるが無視。
【関連する記事】
posted by つむぎ at 18:25| Comment(17) | デジタルモノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変興味深く拝見させて頂きました。最後の「■その他」の項に下記:
”BIOSをR0200J3にすることによって、VGN-FE30Bの最新BIOS R0133J3ではないと判定され”
とのコメントがありますが、機種の判別が BIOS ではなく他の部分で行われているのでしょうか。
私は”VGN-FE30B”と後継機”VGN-FE53B”(Core2 Duo T5500)を所有しているのですが、
システムボード(マザーボード)を比較してみますと、キーボードの下にあるDIPスイッチ(SW1)
の設定が違っており、”30B”は[1:OFF/2、3、4:ON]、”53B”は[2:OFF/1、3、4:ON]と
なっています。もしかして、このスイッチの設定で機種判別をしているということはないでしょうか。
また、”R0133J3でCore 2 Duoが動くか”の件は、下記のQ&Aを見ますと動かないように思います。オリジナルのBIOSでは私も試していますが(T5500に換装)動作しませんでした(DIP-SWの設定を変えてもダメでした)。
  http://q.hatena.ne.jp/1245761718
Posted by 銅五郎 at 2012年05月15日 21:44
>銅五郎さん

このようなマイナーな日記にコメントありがとうございます。
最新のVAIO(VPCxx)および他社PCはわかりませんが、少なくともVGN-FExxの時代はBIOSでもなくDIPスイッチでもなく他にモデル名が書き込まれている領域がマザーボードにあるそうです。「VAIOの設定」のシステム設定で”モデル名”のところでVGN-xxとなっている箇所です。ここは一般ユーザーが書き込めるところではなく、PCの製造・検査工程か開発者専用ツールがないと書き換えられません。VAIO Update及び自分で作成するリカバリディスクはその領域をチェックします。ですからBIOSを合わせてもVGN-FE30BとVGN-FE53Bのリカバリディスクを入れ替えてみると「このディスクはお使いの機種では使用出来ません」のようなメッセージが出て弾かれると思います。BIOSを単品で書き換えるツールはそのモデル名チェックが入らないので書き換えは可能のようです。
Posted by つむぎ at 2012年05月16日 16:28
詳細なご説明を頂き大変勉強になりました。有り難うございました。
ユーザによる改造、あるいは他機種の付属品の流用を絶対に許さないという意志が
感じられますね。
権利保護だけではなく、改造マシンのトラブルの尻を持ち込まれることを警戒して
いるのかも知れませんが、それにしても随分と手の込んだことをするものですね。
昔から独自仕様・独自規格路線を取ってきたSONYにしてみれば当然のことかも知れませんが。

複数台所有している FE30B の中に一台、”●BIOS は起動するがリカバリー不可能(システム
リカバリDVDがブートしない)、●Win-Xpインストール済みの HDD (他の FE30B、あるいは、
FE53B でも動作OK)を装着して起動させると WindowsXp ロゴが表示された所でフリーズする、
●C-MOS クリア(バックアップ電池を1週間程外す)してもダメ”という個体があります。
コンデンサー不良が原因の場合があるとの情報もありましたので正常品と比較したのですが、
明らかな不良は見出せませんでした。不思議に思っていたのですが、今回のご説明で朧気ながら
理解できました。どこかにチェック回路があって、そこが狂っているのでしょうね。
何れにしても、SONY のマシンには制約が多いので、それを楽しむつもりでないと手を出しては
いけないように思えてきました。いろいろご教示頂き有り難うございました。
Posted by 銅五郎 at 2012年05月18日 20:50
こんにちは、はしぞーと申します。
普段はセカンドPCとして使っているFE30。結構気に入って使っているのですが、最近は、重いサイトはなかなか開かず、ニコ動などもまともに見れない状態で、何とかならないかと色々と検索していたところ、こちらに辿り着きました。
ノートPCはCPU交換できないと思い込んでいましたので、青天の霹靂、目からウロコ。で、こちらを参考にさせていただいて、早速CPU交換してみました。私は安全を見てCoreDuoT2500にしましたが、最新のPCとまではいかないものの、まったく別物のPCになりました。
これでもうしばらくはFE30と付き合えそうです。
本当に大変参考になりました。有難うございました。
Posted by はしぞー at 2012年09月12日 00:40
>はしぞーさん

こんなマイナーなブログにご訪問ありがとうございます。
お役に立ててよかったです。デュアルコアかどうかでかなり体感速度変わりますからね。
最近のUltrabook系は基板直付けでCPU交換など不可能でしょうが、CPUソケットを使った比較的厚めのノートPCであれば調べてみる価値はあると思います。
Posted by つむぎ at 2012年09月12日 23:55
はじめまして、たぬぽんと申します。
FE30Bを使用しているのでこのブログを拝見し挑戦してみようと思いました。
ですが、詳しくないため教えて頂けないでしょうか。
BIOSは現在 R0133J3 です。
まず最初に R0200J3 へアップデートしてからCPU(T5500を予定)交換すればよいのでしょうか。ツールの使用や換装前後の設定、注意事項もあれば助かります。
よろしくおねがいします。
Posted by たぬぽん at 2012年10月14日 07:26
>たぬぽんさん

すみません、コメントに気づきませんでした。
そのとおり、最初にBIOSをR0200J3へアップデートして下さい。FE30B標準CPUのCeleron M 420でも動くと思います。
Core 2 Duo T5500はSocketM品しかオークション等に無いと思いますが、一度分解してSocket形状を確認して同じ物を落札することをお勧めします。

1.BIOSをR0200J3へアップデートする。
2.Windowsを起動してR0200J3へのアップデートが正しくできたか確認する
3.電源、バッテリなどを外し、分解してCPUを換装する。CPUグリスはPCショップで売っている普通のもので良いと思うので、古いものを拭きとってから塗り直したほうが良いと思います。
4.元通りに組み上げてWindowsを起動させる。記事にも挙げましたが、換装後の初回起動時のCPUは1コアしか認識されず、新しいデバイス=Core 2 Duoのインストールアイコンがタスクバーの通知領域に出るはずです。
5.デバイスのインストールが終わると「再起動が必要です」と言われるのでそのまま再起動して下さい。再起動後は2コア認識するはずです。
6.基板のDIPスイッチなどは一切触る必要はありません。後継機種用のBIOS、R0200J3はR0133J3からのマイナーなBugFixなどで互換性があるはずですので。
Posted by つむぎ at 2012年10月23日 15:21
おなじVGN-FE30BでCPU換装する際大変参考になりました。ありがとうございました。
Posted by KIM jUNGHO at 2013年02月02日 14:26
はじめまして、うすいと申します。私もこのサイトを見てFE-30BのCPUを換装してみようと思いbiosを手動で更新しようとしたところ「機種情報が読み込めませんでした。」と出てしまい先に進めません。
なにか、ご存知のことがあれば教えて頂けないでしょうか。
Posted by うすい at 2014年01月11日 09:22
はじめまして。
FE-30Bを使っておりまして、XPのサポート終了に合わせてWIN7をインストールしました、なんとなくモタモタ感がありCPUの換装ができなないかと考え、このブログを発見。 早速、Core 2 Duo T5500を入手し入替ましたが、BIOSがR0133J3のため、起動しなくなりました。 後段の説明に従って、BIOSをR0133J3に書き換えようとしましたが、「機種情報が読み込めませんでした。」とエラーが出て書換えが出来ません。 アドバイスお願いします。
因みにWIN7はクリーンインストールしています。
Posted by sevenstar at 2014年02月14日 11:44
私のFE50BもXPサポート終了を機に引退させようかと思っていましたが、何か手立てはないものかと模索しておりましたところ、このページにたどり着き、7へのアップグレードを決意しました。
HDDは1Tに載せ替えメモリをMAXに。ここまでは簡単ですが問題はCPUでした。
このページにあるとおりBIOSを書き換え、Core2DuoT5600をネットで1500円でゲットしましたが、その後到着までに色んなHPをみているうちに、同じCPUでもステッピングが合わないと起動しないという記事を見つけました。
FE30Bで今回書き換えたBIOSのR0200J3はステッピングL、つまり後期型のCPUじゃないと認識しないという事でした。型番でいうとSL9U3がそれでした。まさかと思い注文したCPUを確認したら、なんと前期型のステッピングB。型番はSL9SG。やっちまったとあわてて後期型を探して注文しましたが、なんと到着して装着したら認識したのは前期型のSL9SGでした。
FE30Bには前期型が合うようです。何だ慌てなきゃよかった、と後悔しました。慌てて買ったCPUは返品しようかと思っています。
あとはWIN7が到着すれば完成です。
本当に助かったし勉強になりました。
Posted by かれんぼん at 2014年04月19日 15:19
すみません。
さきほどの書き込みしました、かれんぼんです。
書き込みの中で、私のVAIOの型番が変わってしまってました。
私のVAIOはFE30Bです。
失礼しました。
Posted by かれんぼん at 2014年04月19日 15:25
>うすいさん
>sevenstarさん

レスポンスが大変遅くなりすみません。

「機種情報が読み込めませんでした」ということから推測するに、おそらくマザーボードに書き込まれているVGN-FE30Bという情報が読み込めなかったのだと思います。機種情報はBIOSとまでは言いませんが、似たような書き換え可能な領域に書かれています。
sevenstarさんがWindows 7環境で成功していらっしゃらないようなので、BIOS書き換えツールがWindows 7に対応していない可能性もあるのではないでしょうか。
一度リカバリーディスクでWindows XP環境に戻してから、BIOS書き換え/CPU換装を行いXP環境で動作を確認した後、OSをWindows 7へのアップグレードないしクリーンインストールしてみてはいかがでしょう?
Posted by つむぎ at 2014年09月11日 01:14
こんばんは
同じFE30Bを使用しています。
他の方と同様にBIOSがアップデートできません。
FE30BではBIOSのR0200J3は対象外として、普通にはアップデートできないようです。
記事にある、BIOSを手動でアップデートというところを詳しく教えて頂けないでしょうか?
よろしくお願いします。
Posted by よこちん at 2014年10月16日 19:31
>よこちんさん

実機が手元にないので記憶が曖昧ですがご容赦下さい。

CPUを交换する前にWindows XP環境下で
R0200J3のダウンロードページ
http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/SP-011015-28.html
の”同意する”をクリックして
PHBSYS-01101528-UN.exe
をダウンロードし管理者権限があるユーザー状態で
ダブルクリックして実行してみてください。
VAIO Updateに出てこない、という意味で手動でアップデートと書きました。

もしこれで出来ないようであればすみません、ちょっと原因が分かりません。すみません。
Posted by つむぎ at 2014年11月08日 14:56
レスありがとうございます。
早速試してみたいと思います。
ありがとうございました。
Posted by よこちん at 2014年11月09日 21:06
私も、VAIO(NR50b)のBIOSをアップデートしようとして、「機種情報を読み込めませんでした」で、BIOS更新をはねられてしまっていましたが、あれこれやってようやく更新できたので、備忘録にコメントします。

1)BIOSファイルをダウンロードします。
2)BIOSファイルを、圧縮・解凍ツールで解凍します。(私はlhaplusを使いました)
3)解凍してできたファイルのWinphlashF.exeを右クリックで「管理者として実行」
4)WinphlashFのNew BIOS Fileに更新するファイルを指定して、「Flash BIOS」をクリック

以上で更新できます。
Posted by hisa_ykhm at 2016年06月17日 12:30
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